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「人探し」とは要するに行方不明者を探す事です。「不可解な失踪は妖怪の仕業だ」と囁かれていた時代であれば行方不明は「神隠し」と言われていましたが、科学が発達したおかげで未知が既知となっている現在、消えた人は行方不明者となり、警察に任せる案件となっています。ところが警察に任せる案件、つまり「捜索願」は年間でおよそ8万件以上に上ります。
いくら治安維持のために国から権力を任されている警察でも全てを解決するのは不可能です。そのため行方不明者のなかでも犯罪に巻き込まれたケース以外の対応が遅れています。つまり、行方不明者探しは警察でさえ手に余る仕事というわけです。
実際に行方不明になってから時間が経てば経つほど、行方不明者の手がかりはなくなっていきます。場合によっては数年単位の時間が必要になりますが、基本的に人探しは時間との勝負です。探偵に人探しを依頼するなら早めに依頼する事をおすすめします。
探偵の人探しのノウハウ、その1
探偵の人探しのノウハウの詳細は明らかにされていません。情報や技術など稼業に関わる全てが秘密主義である業界なので仕方がありませんが、それでも分かっている事はあります。
まずは情報収集です。
その第一歩である依頼者からの情報提供は多ければ多いほど助かります。行方不明者のパーソナルデータと写真はもちろん、失踪した日時や失踪前の様子、最後に目撃された場所、置手紙やメッセージの有無、失踪者のパソコンのログ、よく見ていたページ、部屋に残されたもの、レシート、銀行口座や金融カードといった金融関係の記録に依頼者がよく行く店舗や場所、交友関係やトラブルなどです。
生活に必要な情報からプライベートな情報、さらにどうでもよい情報はいつどこで活躍するか分かりません。カードは多ければ多いほど良いものです。
しかし依頼者のなかには事情があって、情報提供に協力的ではない場合もあるので気を付けなくてはなりません。
探偵の人探しのノウハウ、その2
依頼者から情報提供してもらったら、聞き込み調査開始です。提供してもらった情報をもとに最後に目撃された場所や失踪者がよく出かける店舗へ足を運びます。そして新しい手がかりを得ていくわけですが、実は聞き込み調査には2通りの方法があります。1つは直調、もう1つは電調です。
直調は、直接会話しながら聞き込むする方法で、調べ物や探し物の基本中の基本ともいえる技術と言えます。しかし警察ならともかく、他人に信頼を与えられない探偵稼業では情報を手に入れる事は困難です。
同じ理由で、電話を使って聞き込みする電調も難しいところがあります。電調は大勢の人間、あるいは遠距離にいる人間から話を聞けるメリットがありますが、引き出せる情報は警察よりも少ないかもしれません。
そのため聞き込み調査の成功の秘訣は探偵の腕前か、聞き込みした人間の協力の有無にかかっています。ちなみに余談ですが調査の際に事件性が感じられた場合、特に確証がある場合なら警察への通報は市民としてのマナーです。
探偵の人探しのノウハウ、その3
情報提供と聞き込み調査以外にも、探偵が行う方法は他にもあります。行方不明者の部屋に残された本や、メモを調べて手がかりを探り、行方不明者の心境や理由を推理して現在地を探る方法や、インターネットを用いて情報提供を募る方法などが挙げられます。
前者は、行方不明者の日記があれば理想的です。後者は行方不明者と関りがある場所に情報提供を募るポスター配りと同じ技術であります。ポスター配りでは、情報提供が期待できる店舗や場所に配布するのが基本ですが、インターネットでは情報が手軽に入手できる分、サーバーに残ってしまうリスクがあるので、依頼者との相談と許可は絶対です。
それから資料や記録を辿る方法や張り込みといった地道な方法も人探しを成功する方法として挙げられます。しかし、先述したように、人探しはタイムリミットとの勝負です。正確に言うならタイムリミットは行方不明になってから7日以内、それ以降になってしまうと、成功するかどうか不透明になると言われています。そのタイムリミットも探偵の人探しのノウハウと言えるかもしれません。
いかがでしたか?こちらのページでは今まで書いた、人探しのコツを全てまとめています。他に必要な情報もありますので、ご覧ください。