素行調査で解雇にまで至るケースも

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探偵を雇って素行調査をすることで、その人となりがわかるようになります。素行調査を依頼する人は、会社の社長などが増えています。会社の社長が自分の会社の社員の素行調査をすることで、社員の日常的な行動が分かり、それが結果的に解雇につながることもあり得るでしょう。

このように、会社が社員の素行調査をする理由は、会社の利益を上昇させようとしているのが一番の目的です。社員の中にも、しっかりとした人もいれば、不法行為などを行っている人もいる可能性があります。面接のときにはわからなかったけども、実際に社員にしてみるとあまり働きが良くなく、悪い噂が立つようなこともあり得るでしょう。その社員のせいで会社の信用が落ちることもあるため、探偵に依頼して調査をするようにしています。

解雇することを目的に調査をすることはできない

素行調査をする場合、それが結果的に解雇につながることがあります。解雇につながる人は、かなり会社にとってマイナスな行為をしたことがある人のみでしょう。また、労働契約を裏切った場合にも該当する可能性があります。

ただし、プライベートな時間たいで調査をする場合に注意をしておかなければならないことがあります。素行調査をする場合、クビにする目的でプライベートな部分を調査するのは違法行為に当たります。なぜなら、プライバシーの侵害行為に該当してしまうからです。

つまり民法上の不法行為になってしまい、その行為自体が違法です。万が一ばれた場合は社員から損害賠償請求を下げることがあり、支払わなければなりませんので注意が必要です。

また、解雇目的で調査をする場合は、労働法でも不当労働行為に該当します。不当労働行為に該当する場合は、仮に解雇するような事由が見つかったとしても解雇することができなくなります。
そうであるとすれば、素行調査をする場合は必ず解雇目的ではなく、その社員の生活態度を見るために行うなどを目的にしなければなりません。
素行調査で解雇にまで至るケースも

仕事中の内容を調査することは許される

解雇目的にプライバシーを調べることは不法行為や不当労働行為に該当してしまいますが、それが職務中の場合は許されることがあります。職務中に素行調査をする場面とは、例えば営業マンなどはこれにあたります。営業マンは基本的に外で仕事をしていますが、この時間はさぼりたいだけさぼることができる時間でもあります。

最近は少なくなりましたが、勤務時間中に麻雀をしたりパチンコをしたりする社員も見受けられます。それだけならまだ好いですが、勤務中に不倫をしてホテルに入っていく姿を撮影されたといった事例があります。

このような場合、直ちに社員を解雇することはできませんが、何度か注意をしてそれでも云う事を聞かなければ素行不良として解雇することも十分可能になります。営業マン以外では、出張したサラリーマンなどを調査することもあります。出張先で交通費をごまかしたりすることを防止するには、このような方法をとることも時には必要でしょう。

どのような条件でクビになるか

素行調査をして、問題がある行為があれば会社をクビにすることも可能ですが、直ちにクビにすることができるかといえばそのようなことはありません。労働法で定められた基準をしっかり満たすことが重要です。そうでなければ、会社の都合で次々に社員をやめさせることができてしまうからです。これを防ぐために、労働法では一定の基準を設けるようにしています。

その基準の一つは悪意や故意がある場合です。パチンコ店に行く場合や不倫をしてホテルに入り込む場合は明らかに故意や悪意があるでしょう。

次にその時間の長さも重要です。極端な話し、パチンコ店に入って1分でお店から出てきたとすれば、十分な時間とは言えず解雇することができなくなります。

謝罪の意を表明していることも重要です。自分が行った行為に対して本気で反省しているのであれば、謝罪行為があるはずです。これは会社側から判断することですが、しっかりとした謝罪をしていれば、そのまま会社に残ることもできます。

いかがでしたか?こちらのページでは今まで書いた、素行調査のコツを全てまとめています。他に必要な情報もありますので、ご覧ください。