探偵事務所で使われている調査機材とは?

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誰しも信頼できる有能な探偵になるべく安く調査をしてもらいたいと考えますが、「信頼できる有用な探偵」とはどのような探偵でしょうか。

何よりも重要なのが探偵個人の調査能力である点に異存はないと思います。しかし調査能力と一口に言っても、最終的に問われるのは調査結果の質です。依頼者への調査報告であっても、裁判に提出する証拠資料であっても、なるべく鮮明な映像(静止画・動画)もしくは明瞭な音声がなければ成功した調査とは言えないからです。

探偵が調査能力を最大限に発揮するためには、それなりの調査機材が必要なことは論をまちません。調査機材の要となるのがカメラなどの映像機器です。次に音声証拠を記録したり盗聴機材を発見するための音声機器、そして探偵の足ともなり撮影場所ともなる自動車というところでしょうか。

探偵の使う映像機材にはどんなものがあるでしょう?

・デジタルカメラ
使用頻度が特に高い機材です。現在は最大ISO感度6400以上の高解像一眼レフカメラが使われる機会が増えています。一瞬の現場を押さえるためには、電源スイッチを入れてから素早く撮影できる性能、連射速度、暗闇でも鮮明に写せる高感度性能、離れた位置からでも調査対象を大きく写せるレンズの望遠倍率、偽装のしやすさなどが求められます。状況によってはそれと気づかれないカメラ、もっと小型のカメラが必要であり、そのような場合には高倍率ズームコンデジと呼ばれる小型のデジカメや、暗視カメラ、スパイカメラなどが活躍します。

・デジタルビデオレコーダー
これも使用頻度の高い機材です。対象者の動きを連続的に捉えられるので、ビデオ映像は証拠能力が高いと言われています。現在はデジタルビデオレコーダーも小型化、高解像度化が進み、更には様々な外部インターフェースを備えているため、オプション品を上手に組み合わせて探偵ならではのアクロバティックな撮影にも対応できると言います。
探偵事務所で使われている調査機材とは?

探偵の使う音声機材にはどんなものがあるでしょう?

・小型ボイスレコーダー
対象者の会話などを記録するために使います。一昔前のカセットテープ型録音機と違い、デジタルでしかもコンパクトなのでまさに探偵向きの録音機と言えます。

・広帯域受信機
ワイドバンドレシーバーとも呼ばれます。盗聴器や盗聴カメラの発見によく利用されいる特殊な機材です。よくテレビのドキュメンタリー番組などで、アンテナの付いたトランシーバーのような機械を見かけますが、あのようなハンディタイプの広帯域受信機だけでは見逃してしまう盗聴器も多くなります。そのため探偵事務所によっては、据え置き型の受信機と、次に出てくるスペクトラムアナライザーを併用して万全を期します。

・スペクトラムアナライザー
現代は盗聴器や盗撮カメラの側もデジタル化しており、従来の広帯域受信機だけではすべてを検知するのが難しくなっています。そこで活躍するのがこのスペクトラムアナライザーで、現時点では最高と言える高い探知機能を持っています。ただし導入コストの高さと取り扱いの難しさというネックがあり、探偵業界全体に普及するには至っていません。

探偵の調査能力は個人のスキルと機材の両輪で構成されます

以上の他にも、調査の移動手段として、あるいは定点観測や撮影の基地として不可欠なのが自動車です。目的地を正確に教えてくれるカーナビゲーションシステムも探偵の道具と呼んでかまわないでしょう。

また撮影機材や音声機材の可動性を高めたり、手ブレのない鮮明な映像を得るための道具として三脚や雲台も調査機材に含まれるでしょう。探偵事務所によっては自作の三脚や雲台で不可能と思われるような場所や姿勢から証拠画像を得る工夫をしています。

依頼者はこうした撮影機材には素人であることがほとんどです。とはいえ、どの探偵事務所に依頼するかを決めるとき、探偵個人の実績や調査技術のみを見るのではなく、彼らの商売道具である調査機材に関する知識や、その事務所がどれくらいの機材を揃え、実際に使用してくれるのかと言った点を確認するのも大事なことではないでしょうか。どんな優秀な探偵でもカメラやビデオが無能であれば依頼者の望む良い成果は得られないからです。

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